MY ARCHITECT:A SON'S JOURNEY
音楽にしても、何にしても、理由もなく、ひきつけられて手にとるものがある。未だ日本では公開予定がなく、しかし、サントラが強烈に印象深い作品がある。『MY ARCHITECT』。偉大な建築家であり、父であったルイス・カーンの仕事を追って、息子ナサニエル・カーンが旅をする記録映画。らしい。サントラはコモーション・レーベルという、『コード46』や『ホテル・ルワンダ』や最近だと(カーディガンズのニーナの彼氏としての方が有名になってしまっている)ネイサン・ラーソンの作品集などを出している、ビジョンのあるインディーズ・レーベルからのリリースで、それだけに、芯にあるものをさらに感じてしまう。ピアノやストリングスで悲しげな旋律から、楽しげなものまで。しかし、楽しげなメロディは奏でられれば奏でられるほど、奥にある悲しみを想像してしまう。音楽は、ジョセフ・ヴィタレッリという人。その昔、ニック・カサベテスの『シーズ・ソー・ラブリー』の音楽などもやっていた結構、職人系の人。ラストは、ワルツで終わったりして、嫌味ではない、インテリ香が漂いまくる。これを聴いたあと、新居昭乃を聴くか、ヘルベルト・レーバインを聴くか、少し迷う。そして、例のリニア・アクアヴィットをもうびんから飲んでしまう。
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コメント
TBありがとうございました
この手のドキュメンタリー映画でもサントラが出ているんですね。少しビックリ(笑)
これからもよろしくおねがいします
投稿: yyz88 | 2005年5月 8日 (日) 17時15分
こちらこそよろしくお願いいたします。
映画、サントラというものは、そのジャンルを問わず、よいものかどうか、そこで決めてくれるレーベルも、最近はある(少ないですが)ということですね。ご覧になられたのは、輸入DVDですね。
投稿: babby | 2005年5月 8日 (日) 23時09分