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2005年6月 6日 (月)

ウイスキーほか

こんな日でも2本、勢いで鑑賞!!つまり、夜から2本。まず『ウイスキー』。ウルグアイ映画、という時点ですでに激しく惹かれていたのですが、予想とは違った作品で。というのも、これは、観る人によって大きく違う映画なのかもしれないが(というか、すべての映画はそうだろうけれども)、自分には、コメディ味より、人生のドラマの苦さばかりが味わえた。つまりは、ものすごく寡黙な主人公たちがたどる心の軌跡が、男の考える幸福と、女の考える幸福は、根本的に相容れない?的なものから、さまざまな葛藤があろうはずなのに、それらを皆、自分の中で閉じ込めて、ドラマを積極的に展開させずに終わっていく人間。多くの「自分がこうだったらいいのに」的な夢のドラマに対し、あまりにも「自分がこの立場だったら、おそらく同じ行動になるのでは」的リアルさが襲う。そう、私は、小心者でございます。そのひとつの典型例が、来る日も来る日も、同じタイミングで同じことをする、というルーティンワークの描写。カット、アングル、タイミングまで、何度も同じものを繰り返す!! そして、あの唐突で、多くのその後の観客論議必至にさせるエンディング。すばらしかったのは、何気なく写した外景で、通りの向こうに見える青い海。こういう町で展開しているドラマなのだ、ということが一瞬わかる。おそるべき控えめな映画です。そして、その勢いで観たのが『シナリオライター松本マリコの課題』。時々、何の理由もなく、「これはすごく、凄い映画かも知れないぞ」ともう一人の自分がささやく映画があるのだが、これはその一本。かなり、観ている間、正直なところ、居心地が悪かったです。なんというんでしょう、始めに心がまえた以上に、すごくトリッキーでいっぱいいろんなものをとりこんで、なおかつそれを理解しやすく消化している凄い脚本だとは思ったのですが、「セリフ」という直接的な部分で考えると、あまりに聴いているのも恥ずかしいセリフの連続、になってしまっているのが、要因が脚本なのか、演技(演出)なのか、どちらに責任があるのかわからないのだが、ストーリー自体は、巧妙に組み立てられたクレバーさを感じるがゆえに、このストーリーをもっと自然なセリフで綴られたらものすごくなっていたのかなぁ、と思いました。というか、ひょっとしたら、シナリオライターとかドラマの監督とか、その周辺の女ともだち、とか、そういった人種??の方とお話したことがないので、こちらが誤解していて、実は、こんなセリフのやり取りは「リアル」だったりするのかも、という可能性もあるかも、とは思いました。

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GWで空いた時間に久しぶりに映画を見た。どうせなら、マイナーなのにしようと探して、「ウィスキー」というウルグアイ映画にした。これがまたディープというかなんというか。主人公が3人。1人は良くしゃべるが、残りの2人はほとんどしゃべらない。表情もほとんど無い...... [続きを読む]

受信: 2005年6月 8日 (水) 14時45分

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