« MASKED AND ANONYMOUS | トップページ | 箱根登山鉄道のすごさ »

2005年6月 1日 (水)

電車男とリンダリンダリンダ

今日は、ついに箱根登山鉄道体験!!で興奮しているが、これは後日書くとしまして、まず、これは昨日見た2本(きのう、実は合計4本見ている)『電車男』『リンダリンダリンダ』について。この2本には、共通点がある。ドラマには「起承転結」というが、この「転」がないのだ。だから、ダメというのではない。不思議なストーリーだ、ということだ。そしてリアルだ、ということだ。『電車男』では、細かい"転"が何回も現れる。しかし、それは主人公が"転"だと思っているだけで、実は転ではない、というものである。そして『リンダリンダリンダ』は、大きな"転"がしょっぱなにある。このストーリーのユニークさは、"結"の部分だけをとりあげたドラマだということだ。いや、なので、ドラマ性もかなり薄く、「日常を切り取った」感覚に近い。で『電車男』に話は戻すが、これは原作?本(もともとの2ちゃんねるのリアルタイムでの展開を知っている方しか、本当のところはわからないと思うが)にもどんでん返しはない。ずっと、主人公、そして読者?の期待通りに進んでいくといえばそうである。この場合は「現実であった」というところがやはりミソで「こういうことがありうる」という、フランス映画でもよくある「さえない中年男と美女」や「疲れた女とイケメン」のなぜかのラブストーリーと立ち居地は同じくしてくる。映画での処理だけに限って考えると、かなり「プチ森田芳光」的演出を試みているが、果たして、説明なしで理解できる人はどのぐらいいるか、という疑問も少しあった。とはいえ、ネットの掲示板の意味さえもわからない人は、そもそも、このストーリーに興味を持たないだろう、と自分で答えを出す。映画版でよかったのは、はげましていく「外野」のドラマを作ったことだろう。ほとんど、実際の声を出す場面はほとんどなく(国仲涼子に至っては、セリフを実際に言うシーンは1つだけでは?)、ひたすらパソコンに向かう目にセリフがかぶさる、という考えてみれば画期的なものだ。いわば「すごい処理を普通の演出として使う」テクニックであろうと思う。服部隆之の音楽は傑作。

 そして『リンダリンダリンダ』。さすが、映画好きこうじての20代の監督。長回し多い!! 固定カメラ超多い!!というか、ほとんどそう!! この意味でも「彼女たちの思い出の3日を切り取った」感が際立っている。もう、冒頭の教室を横切っていく長回しから「おお、これは『ブギーナイツ』の平行移動か!」と思い、どこでカットに入るのかが気になった。かっこよかったのは、軽音楽部室のドアが開いていて、そのドアの外から、彼女たちのまったりとした練習光景を写しているシーンで「おお、これをやりたかったんだな」という感じがありありでした。それにしても、固定カメラで長回しなので、つまりは「10代の女の子の表情をじっと見る」映画です。部室のシーンなどを考えても、かなり「のぞき」的な映画ですね。しかも、その「のぞき」自体が、ちゃんとモチーフになるシーンもいくつか登場するし。とはいえ、のぞかれることを肯定し、4人が秘密を共有しているという設定は、理想ですね。そういうところが「思い出の3日間」なのでしょう。そういう映画なので『スウィング・ガールズ』とはめざす着地点が違う。なんか、質感としては、『台風クラブ』を思い出したのでした。

|

« MASKED AND ANONYMOUS | トップページ | 箱根登山鉄道のすごさ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/92257/4373602

この記事へのトラックバック一覧です: 電車男とリンダリンダリンダ:

« MASKED AND ANONYMOUS | トップページ | 箱根登山鉄道のすごさ »