« アイランドのサントラが表現するもの | トップページ | 渋谷の夜のスプラウト »

2005年8月 7日 (日)

鉄道未成線をやたらと興味深く読む

まあ、旅行記的なものを読んでいると、どの場合もそうですが、ついつい入り込んでいると、現在(普通の?電車に乗っているときに読むのが大抵なので)の乗車している鉄道との現実感の違いで、ちょっとクラクラします。さて、今、食い入るように読んでいる本。別に、エッセイ風の楽しい文章ではなく、逆に、かなり論文に近い正確な記述を心がける文章ですが、内容がショッキングというか、知られざる事実が多いというか。廃線と似て非なるところは、「途中まで作って、結局開通しなかった鉄道の、"途中まで作られたその建造物"を確認する旅」なのである。一度も、通らなかった鉄道の話。そこには、なぜ、計画され、なぜ中止になったかまでの経緯が克明に書かれている。映画ファンには有名な、河瀬直美監督の『萌の朱雀』のモチーフにもなった、あの幻の五新線(ちなみに、私の兄が、当時、五新線の取材で河瀬監督・・・河瀬監督が取材する方。私の兄はされる方。・・・とあったことがあるらしい!!、ということは大分後で知って、ええっ、河瀬さんと話したん!!!と聞くと、「ええ?その人、有名な人やったんか?」みたいな感じで聞かれたことがある・・・・)の複雑な歴史、そしてショッキングな歴史は、1930年代に「弾丸列車」なる"新幹線と同じ考え"をもつ超特急構想がかなり具体的にあった話など、すごく記録的な記述で書かれていても、興味は尽きない。その後を歩いたり、膨大な資料から、そんな知られざる歴史をまとめていく体力も知力も私にはないので、その面も含めて、ただただ感動する。それというのも、小さな頃から、時刻表の地図を眺めては「どこどこ線が開通した、どこどこまでが廃止になった」とチェックしていたが、そんな地図の何駅の話も、実は何十年もの壮大な構想と、何十億の予算が投じられていたのである。そんなことは、幼い頃は、想像もつかなかったろう。しみじみなんて単位ですまされるものではないものなのだから。『スター・ウォーズ』の制作費と、ローカル線!?一駅延長するための予算が時には同額だったりするわけだから。

|

« アイランドのサントラが表現するもの | トップページ | 渋谷の夜のスプラウト »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/92257/5343302

この記事へのトラックバック一覧です: 鉄道未成線をやたらと興味深く読む:

« アイランドのサントラが表現するもの | トップページ | 渋谷の夜のスプラウト »