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2005年9月 9日 (金)

ランド・オブ・ザ・デッド

まずは、おそらくみなさんが思っていることから。ダリオも、まさか27年後?に、自分の娘がこの続編の主役になるとは思ってなかったでしょう・・・・というところで、「これは、ほとんどジョン・カーペンター映画だ!」ともいわれる『ランド・オブ・ザ・デッド』です。すごい世界になりましたね、ゾンビの定義は今や、説明まったくなしでいいんですからね。そして、カーペンター映画ほどはワイルドな展開ではない理屈に合った展開(と自分には感じた)で進む、自分には「破綻のないゾンビ映画」。これも多くの人が言うでしょうから、いいですけれども、ラスト(具体的には書きませんが)は、「それぞれの人種を認め合う」(ゾンビを人種と認める?)というメッセージを読み取ろうとする動きもあるかもしれない、というか「優しいゾンビ映画」だ。しかし、それまでは、カーペンター映画に近い、「これだったら、モノクロ映像でもいいんじゃないか」と思えるほど、色彩感覚をストイックに絞った画面作り、なんかポーランドあたりの映画を観ているような感覚にもなりました。それにしても、この映画でもっとも思ったのが「音楽の、あまりものノンメロディ性」で、『ゾンビ』はもちろん、『死霊のえじき』のジョン・ハリソンのメロディも口ずさめる向きにとっては、そこが、「音楽をあれほどドライにしなくともよいのに。少なくとも、ラストは」。ここが80年までの映画のアプローチと2005年のアプローチの違いなのかな、監督はベテランの巨匠だとしても、と感じずにいられない。それこそ、もし、まだ続編があるとすれば、川井憲次氏あたりにやってほしい。ドライなハードボイルド感覚の中に、メロディもしっかり滑り込ませられる人なので。ロメロが、もうメロディは、いい、と思っているのかもしれないが。音楽には、あまり気にしない気もするが。

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コメント

私、これも結構好きです。
「世界が燃えつきる日」のような武装トラックがいいですねぇ。
個々のゾンビを見るのが楽しみで、「スター・ウォーズ」の微細なキャラを確認しているときのような楽しさなんです。

投稿: furfuru | 2005年9月 9日 (金) 22時44分

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基本的にホラー映画は好きでないのけれど、唯一の例外が「ゾンビ」もの。この類の映画には当然ながら「むしゃむしゃ」シーンが付きものだが、それ自体が好きなわけではない。不気味な存在にじわじわと追われ、小さな世界に閉じこもる閉塞的な状況。たぶん、この部分が好きなのだ。ホラー、というよりはSF的な部分に惹かれている。 ジョージ・A・ロメロの「ゾンビ DAWN OF THE DEAD」(78年)が個人的にゾンビ映画で最も好... [続きを読む]

受信: 2005年9月11日 (日) 19時31分

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