« 懐かしい難解さ | トップページ | アッシュ・アンド・スペンサー »

2005年10月19日 (水)

ハイテク機器を使いこなす健さん

試写で『単騎、千里を走る』。巨匠スタッフによる作品ですが、この余裕のドラマ運びは何だ? まるでウルルンのように進行する擬似ドキュメント旅日記のような展開、健さんと中国の人たちの大人の会話の数々。いわば、これこそ、リアルである。こういう意味でのリアルさをスクリーンで観たのは珍しい。日本側の演出と中国側の演出は違うので、フィクション的装飾をやはり感じずにいられない日本側のストーリーは、本来なら、ナレーションのみの説明とかだけでもいいのかもしれないが、誰でも見やすい映画・設定に、という配慮であれば、その丁寧さはよいかもしれない。なんでしょうね、「ドラマ」というよりは「人間らしい瞬間」を切り取るときの余裕みたいなものが、国によって違うのかな。さて、気になるのが(おそらく気になる人は多いと思う)、漁師一辺倒で、ビデオさえもっていなかったという設定の健さんが、中国では、ケータイとデジカメをチョー使いこなす。デジカメ取り捲り。この取り捲りの理由はあとで明かされるが、「それだったら、せっかくビデオカメラも持っていたはずなのだから、ビデオで撮った方がよかったんじゃないのか」とちょっと突っ込みたくも。デジカメ特有の、「作られたシャッター音(消せますからね)」も、何度も意識できる。ラスト近くには、「おおっ」と思うほど、使いこなすシーンが出てくる。どうして、そこまで。「不器用」じゃなかったのか!!と思いつつも「本当は、健さんって英語使いこなしまくりとかきくしなぁ」と思い、これはこれでリアルな健さんなのかもしれない。とすると、あたまの健さんの漁師という設定が気になるが、海外のファンからすれば、健さんってそういうイメージなのかな、とも思う。中国での健さんは、レナウンのCMに使えるぐらい洒落てたしなぁ。とはいえ、大人のエンタテインメントではあると思います。

|

« 懐かしい難解さ | トップページ | アッシュ・アンド・スペンサー »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/92257/6477451

この記事へのトラックバック一覧です: ハイテク機器を使いこなす健さん:

» ★東京国際映画祭〜高倉健と張芸謀(チャン・イーモウ)監督が目の前を〜 [風の吹くまま〜昨日、今日そして明日]
今日は、東京国際映画祭オープニング上映。高倉健主演 張芸謀(チャン・イーモウ)監督『単騎、千里を走る。』の日である。 当たったチケットを見ると、17:40会場18:00開始とある。しかし、更によくみると小さな文字で「16:00オープニングアリーナイベントに入場可」とあるではないか。「なんだこりゃ???」意味がよくわからないので、インターネットで検索してみると、映画祭会場の六本木ヒルズにもうけられたレッドカーペットを、今回の出品作品の出演者... [続きを読む]

受信: 2005年10月23日 (日) 01時18分

» 『単騎、千里を走る』(千里走単騎) [しのわずり]
東京国際映画祭が今日閉幕しましたが、短い期間中2度も見た記念すべき映画が『単騎 [続きを読む]

受信: 2005年10月31日 (月) 00時39分

« 懐かしい難解さ | トップページ | アッシュ・アンド・スペンサー »