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2005年11月17日 (木)

ARIA

もう11月も半ばになってから、「この10月からのアニメは、結構、今までにない独創的なものが揃っている」ことに気づく。オリコン・チャートがアニメ主題歌だらけになるのも納得する。それは、ちゃんとアニメのエンタテインメントとしての質が高いからである。で、今日は『フライトプラン』とか『RIZE』とかを試写で観たというのに(この2本については後日)、先週から遅まきながら観始めた『ARIA』について。それほど多くのアニメをむさぼり見ているわけではないし、自分のペースに合わないものは一回きりで断念したりしているので、ほかにも、同様のものはあったかもしれないが、という前置きで。『ARIA』について。まず、このアニメ、冒頭でタイトルが出ない。かなりドラマが進行してから、メインタイトルが始まり、かつ、ドラマのセリフが音楽とともに進行する。完全に「長編劇映画」のノリである。20分ぐらいのストーリーなのに。そして、ラストも、エンディング・テーマへの移行がスムーズでドラマが終わるや否や、その延長線上で始まる(イントロはストーリーのラストから始まっている)。シリアスな絵とギャグ絵の使い分けや、あまりにも美少女すぎるキャラクターなどは、この手のアニメのセオリーだろうから仕方がないとして、あとは景色への執着(このドラマは、かなり「街」の観光に重きを置く、架空の紀行番組的な部分があり、ここがすごく新しい)、いわゆる遠景描写が多い(人物を描くのではなく、情景の中の人物として描いている)。架空の街の構成は、アニメにとっては大切だが、ここまで「街」が主役でストーリー!?を作るというのは、今後、ストーリーという概念自体を崩す何かを発展させるきっかけになるかもしれない。架空の食べ物、架空の数式、架空の理論、いろいろあると思う。”ヒーリング”というオブラートにくるんでいるが、革新的な実験がそこここに楽しまれているのである。ネオ・ベネチア、とあるが、音楽はイタリアではなく、ブラジル古楽系のショーロ・クラブが担当。この発想は、今までに数々のアニメで栗コーダーを起用してきた発想の発展系と思う。しかし、シブいところに来ましたね。こうなると、次は、小野リサさんに主題歌頼みますか(しかも、ありえる話だ)。こんな状態だから、アニメが面白くて当たり前なのである。

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