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2006年3月14日 (火)

ローマの人々

アルマンド・トロバヨーリに限らず、60年代初頭辺りをキャリアの初めとする、その後いろんなサントラで有名になる作曲家たちは、ほぼみんなジャズの洗礼を受けている。というか、ジャズ系アレンジャー出身であることが多い(おそらく、ほとんどの方が、映画音楽作曲家として覚えられるより、ジャズ・ミュージシャンとして覚えられるほうがうれしいのじゃないだろうか?)。という前置きが長いが、以前のイタリア映画祭で上映機会があるも、自身のスケジュール調整及ばず、鑑賞できなかった、エットーレ・スコラ監督の『ローマの人々』。音楽トロバヨーリ。このふたりの作品だけれども、ドラマではなく、まさしくローマの人々を映し出したドキュメンタリーということで、それは、サントラを聴く限り、なるほどと思える。いつものこの2人のドラマの時の「悲しげに明るい」タッチのメロディはなく、ひたすら軽快で聴きやすい、まさしくBGM用途で上品なジャズ。ピアノは、ダニロ・レアという方ですが、この方のソロの感じ(トロバヨーリの曲もかもしれない)、なんとなく、優しい曲調の時のボブ・ジェームスを思わせる。私はジャズに詳しくない(何にも詳しいことなんてないけれど)ので、ボブ・ジェームスのタッチも、すでにオリジナルとされるアーティストはいるのかもしれないが。この、音楽の俯瞰した感じ。ドラマだと、登場人物たちのドラマ自体も自分たちで作っているわけだから、深い表現が出来るが、実在の人々を見る視点は、やはり第三者としてであって、内面に本当に入り込んでいけるわけではない、そんな潔さがあるように思う。「内面には敢えて入り込まない」音楽、これはひょっとしたら「イージーリスニング」というジャンルすべてに言える、実は基本的なマナーかもしれないな、と書きながら、ふと思ってしまいました。

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