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2006年3月22日 (水)

公開されるドイツ映画、公開されないドイツ映画

ちょっと、ドイツ映画のサントラというものが今、現在、どういうものが実際にはリリースされているのかと調べていたら、まあ、結果的には「いろんな新作がいっぱい作られているが、その9割は、日本には輸入されていないっぽい」ということだ。海外在住の日本人の方々の映画鑑賞記を拝見していると、その状況が如実に分かる。アメリカのインディーズものはもちろん、フランス、イタリア、ドイツ、イギリス、スペイン、北欧・・・・えっ、これって、アメリカとヨーロッパの映画ほぼ全てってことじゃないのか?と愕然としてしまう。現在ほど、ヨーロッパ映画が悲劇的に輸入されなくなっている時期はないんじゃないか、と思う。ドイツに話を絞ると、これはドイツに限らないのは、日本で公開されるのは「あまりにも世界で賞をたくさんとったりアカデミー外国語映画賞ノミネートまでいくか」か「子供もの」の2パターンしかなく、『グッバイ・レーニン』『白バラの祈り』は前者に、そして『飛ぶ教室』や『名もなきアフリカの地で』(これは邦題も、それはないだろう、「名もなき」は誤訳だろうと思う)は後者に分類されるかと思う。さて、いろいろ調べるうちにムクムク見たい気がしたのが、『REQUIEM』と『サマー・イン・ベルリン』。片や、少女の悲劇といえばいえる(ちょっと『白バラの祈り』の少女の悲劇と似てなくもないのじゃないか)オカルト的ドラマの実際の謎解き的心理ドラマと、ベルリンの女性たちの日常。この女性たちの日常、という題材は、イタリアやフランスでも多い。アメリカも多い。しかし、日本はなぜか、少ない。作り手に女性が少ないのか?最近は、そうでもなくなってきていると思いますが、まだ、「酸いも甘いも」わかる年齢の(もしくは、映画以外のいろんなキャリア経験済みの)女性監督がほぼいない、ということだったりするのかなぁ。日本は、海外に比べて「生活経験から、製作意欲が先にあって、テーマがあって、そこから映画になった」秀作はまだ少ない印象がある。シネアストのためのシネアスト映画が多いというか。原作となる小説も、そのあたりが少ない、というのもあるかもしれない。その分、テレビドラマが発達しているのかな(昔はそうだった気もするが、今は・・・・)。「映画館から若い人がいなくなった」という話の反論に「それは、若い人が見たいと思っている映画が輸入されなくなっているから」と答えているが、これは大人も、それも日本の今や映画観客の中枢を担っているはずの「大人の女性の満足に心から耐える」作品さえも、実は輸入されなくなっている、ということなんじゃないか、と思ってしまった。ヨーロッパへ移住するしかないのか!?

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