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2006年10月 6日 (金)

今クール最期待だった『あさっての方向。』。力作ですね。力作というか、大人の作り。面白いのは、登場人物たちの中で、唯一、ドラマから浮いて妹キャラの主人公(副主人公?)という設定。ドラマは、とにかく「間」を使いまくって、静寂の間隔で、人物関係を説明していく。この「大人ならわかるでしょ」感が、これほど大胆にアニメに取り入れられていたのは初めてだ。スコアは光宗信吉氏だけども、あえて音楽を入れないほうがいいところは入れない、という、まさに日本のインディーズ・シネマ的セオリー(といいながらも、昔から、フィリップ・サルドなんかもよく言っていたようですが)、つまり、ちょっとヨーロッパ映画的手法とでもいうか。見る限り、とてもコメディ的展開ではなさそうだ。そして、例えば『かしまし』のような典型的なものでもないようだ。作り手の意外な脱コメディ風味は、新『ネギま』でも感じられた。フレームを意識して画面を作る(人物は、まずフレームの真ん中には来ず、必ず、四隅に描かれている)、演劇的な舞台装置、流れるようじゃなくて、あえて、ぶつ切りに切っていくようなシーン構成、と「ストーリー以外の部分の何かを感じて欲しい」作り手の意図が感じられる。それが、作品の持ち味と合致して快作となった『ぱにぽに』のスタッフならではの遊び。いい意味で、作品の単純性と違和感をもって、より森田芳光的な味わいを見せる。同じような、ワザの連打を繰り出しても、ハルヒの場合は、ストーリー自体がトリッキーなものだったので、ワザを繰り出すことが、かえってナチュラルになったのでしょう。

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