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2007年1月 2日 (火)

ハルヒと映画ファン

邦題がどうしても、なじめない。『36 QUAI DES ORFEVRES 』を観る。2007年初めての映画鑑賞。昨年は、本当に見なかった。まとまった時間がなかったのもあるが、「映画よりも面白いものを見つけた(恋愛にあらず。おもにはアニメですが、日常、とかもそれに含みます)」という理由が多数だろうか。で、配給会社の中では最も映画ファンの何たるかを肌身で知っていると思われるアスミック・エースが日本では配給した2年前のフランス映画。おそらく、多くの元映画好きが言ったであろう「昔は、こんな映画いっぱいあったのにね。最近、見かけなくなったね」という言葉が聞こえてきそうだ。ロビーにも、それらしい、中年男性が多い。そう、スペクタクルな映画はともかく、日本の配給会社は、このしぶい男たちが見る映画を配給しなくなっていた気がします。映画館や、劇場に男性が足を運ばなくなった、という話題もよく聞きますが、これにしても、単純に「観たい映画がない」からに他なりません。この映画の日本公開は、そういったもろもろへの実験だったのかもしれない、と思います。さて、映画そのものですが、思っていた以上に「ハードボイルドではなかった」のが印象。多分、その理由の多くは、音楽にある。見ながら、「やはり、このストーリーは、フィリップ・サルドの音楽で、リードはピアノじゃなくて、サックスかトランペットにとってほしい」、と思ってしまう。サックスかトランペットが音楽のリードをとると、なんとなく、渋みが増して、男性用な感じがする。しかし、そうではなく、ピアノやシンセが主なので、メロディもちょっと感傷的かとは思うが、そこはおいておくとしても、楽器がそこで意味を持ってくる。また、もしくは、こんな映画の音楽をもっとも得意としそうなフランスの作曲家は、と思うが、思いつかない。昔なら、サルド、ドルリュー、マーニュ、コロンビエ、と多くいたのに、と思うと、「映画音楽」の仕事を多く請けるアーティストの本業?を考えると、昔はジャズ寄りだったのが、今は、クラブ/エレクトロ系(いずれも、その時代に支持されるインスト分野)になっているからか。とすると、しぶいエレクトロは、不可能か。意見するには難しいところです。

 さて、映画を観る前にやはり、ちょっと秋葉原散策しましたら、ハルヒのDVD7巻の宣伝トラックが走っていてビックリ。そう、ハルヒのヒットで感じたのが「支持されるには、コアなファンをどこまで愉しませられるか」ということなのでした。考えれば、「コアなファンが面白いというぐらいのものは、今までそのジャンルに興味のなかった人間まで、なんだなんだ、という感じにさせる」ということで、日本の映画にまつわる諸々は、あまりにも「コアなファンは、とりあえず、こちらにおいて」を言い過ぎていまいか、と思った次第で。コアなファン(=声の大きなファン、と思う)を満足させられずに、何が、/もしくは「映画好きは、面白いと思うかもしれないが」という意見に、「ここに何人も"面白い"といっている人間がいるのにどうして/と思うわけで。そのあたりに苦しんだ2006年ではありましたなぁ、と思います。なので、『時をかける少女』が2006年以降の日本映画界(興行界含む)の何かになってもらえることを期待します。

 しかし、またまた『ウインターガーデン』サントラ聴きながら書いてますが、本当にいいですね。

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