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2007年4月 3日 (火)

話したい時

デビッド・フィンチャーの新作『ゾディアック』鑑賞。フィンチャーの新作、というよりは、この企画に関わった人たちの情熱を感じる、すごく真面目で隙のない映画。もともとの企画は若き脚本家が映画化権を獲得したところからのようですが、その脚本にしても、フィンチャーの語り口にしても、(今までがそうだった、とは言わないが『パニック・ルーム』はあくまで語り口勝負だったとは思う)とにかく直線的に伝えることに徹している。つまり「普通の一般人」たちが事件に巻き込まれ、喜怒哀楽を示し、人生を変えられていく、という状況が、これがシリアスなんだ、とばかり示されることだ。現実がそうであるように、物事を以上に演出することは一切しない。あえて、演出といえば、「物事が進んだときのシーンしかない」ということだろうか。シャイアがあえて依頼されたスコアも、あおるというものではなく、サラリと混沌としており、かつ、感触が70年代の実録モノの雰囲気。そう、こんな良質?の実録モノが当時はあり、いずれも名作だったな、と考えるに、今回のルポルタージュ映画で思い浮かぶのは『大統領の陰謀』だ。カンバセーション、というよりは。今回の映画は、何しろ、夜のシーンが大多数だし、とにかく自然に見せることが大事なので、そのために最新技術が投入されているよう。今回のフィンチャーは「オレだからこそ、の観点でこの映画をよいものにするためにはどうすればよいか」だった。

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