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2008年2月12日 (火)

イベントのドキュメンタリー

これは、自分に最もしっくり来るジャンルに出会ったかもしれない、と思った。『船、山にのぼる』というデジタルビデオ88分の作品ですが、試写で拝見。このタイトルだけ見るとフィツカラルドか、もしくは萩生田監督の楽園か、とイメージしてしまいますが、楽園側に近いが、まあ、違う。この作品はダム工事によってなくなってしまう村が舞台に撮影されているが、その村の方がおっしゃることに、この映画で記録されたイベントの意味がある。つまり、村が水没するということはネガティブなものしかないが、そこにポジティヴな意味合いをつけてくれた、そんな旨。沈む村の平地で、ヒノキ材(水没する森の木を伐採)を甲板だけで1500本使用し、計画から完成まで8年?以上かかって作る大きな船。これをダム湛水によって浮かせ、山の上に移動させようというプロジェクト。このプロジェクト自体に実用的な意味合いはないが、このイベントには、行なうことに意義がある。もうひとつ、村を見守ってきた的な古い大木を移動させるプロジェクトも記録される。これらに、地元の方々とアーティストたちが力をあわせて、物事が進行している。この幸福さ。自分は、ひとりの人間を追うドキュメンタリーは苦手なのですが、ひとつのイベントを追うドキュメンタリーというのは、至福を感じる可能性大だなと思いました。

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