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2008年3月 5日 (水)

公開される2つの映画

今日は、最近趣味化している物産館まわりで、新橋の「香川・愛媛 せとうち旬彩館」と銀座の「銀座熊本館」を探索。結構、いろいろと買いこんでしまう(だしじょうゆ中心に。いつものごとく)。

さて、昨日は2本見た。ともに、「やはり、映画はみなければ、わからない」と実感させる作品。『譜めくりの女』。おフランス映画である。おフランスな感じの、女性たちの心のあやのやりとり、ぐらいにしか、先入観がなかった。なので、もう、オープニング・タイトルからして、これはっ、と思ってしまった。かなりネタバレさせてはいけない作品(ということを知らせてしまうこともダメなのですが)と思うので、なかなかニュアンスさえも書きづらいが、まず、語り口、というかテンポがヘンというかユニーク。そして、主人公の娘の”何を考えているのか全くわからない”感が全編を支配し、それがこの映画の主なのですが、とにかく、どうドラマが完結するのかわからない話になってくる。その点は、あれもテンポはユニークだった『題名のない子守唄』にある意味似ているが、それはある意味だけ。この映画の感覚としての類似は『戦場のメリークリスマス』であったり『ドライ・クリーニング』もしくは『テオレマ』といったあたりにあるのではないか。

そして、『アウェイ・フロム・ハー』。認知症に不安を感じる夫婦が主人公だが、それはあくまで重要な設定のひとつであって、その根本にある人間ドラマ、ラブストーリーの方に視点はもっぱらそそがれる。ちょうど少し前に『ぐるりのこと。』を見たが、この2本とセットで見れば、もう、立派に大人の恋愛のなんたるかを感じたことのように思えるかもしれない。主人公たちは無口ではないが、やはり、面と向って直接的なことをいう残酷さは持ち合わせない。言わないことの優しさを互いに汲み取ってドラマは進行していく。この「言わないことのあいまいな優しさ」はサラ・ポーリーが主題歌も歌った『スウィート・ヒアアフター』と関連する気がする。マーク・ノップラー風のノスタルジックなギターの、ジョナサン・ゴールドスミス(マイケル・ダンナではなく)の音楽が、またしみました。

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