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2009年10月20日 (火)

アリステア・マクリーンとウディ・アレン

『ホワイトアウト』と『インフォーマント!』拝見。『ホワイトアウト』は、まず、とにかくカメラワークのすごさに驚く。1カットの長さの中に動きまくるのがあれば、ミヒャエル・バルハウスばりに、閉ざされた空間の撮影をトリッキーに写したりする。この映画に期待したのは、アリステア・マクリーン的世界。結果は、ちょっとアクション・シーンにバリエーションが少ない気がしないでもないが、ラストのどんでん返し的なものではなく、バランスとしてのサスペンス・アクションとそれぞれの登場人物の人間臭さに焦点をおいていたところは、見る価値アリ、の感じでした。個人的には、ラストどんでん返しに頼る?展開は好まないため、それよりも、さまざまな興味に分散させるのは好ましい。ただ、伏線のようにみえて、張ったまま放置のものが多い気がしないでもないが、気のせいでしょうか。
そして、ソダーバーグの『インフォーマント!』。いただいたプレスシートに、音楽をマービン・ハムリッシュに依頼した理由についても言及されていたところがまずうれしく、観始めると、全体的に黄色いトーンで統一された画面が、まあ、そこはソダーバーグらしいマニアックな、新作なのに70年代映画のリバイバルを見ているような感覚にさせよう、という感じで、でも、物語は90年代の話で、なおかつ、パッと見、コメディにする素材ではないようなストーリーをコメディ仕立てにする(それも、これはウディ・アレン映画のオマージュだろう)ことが、いかにもソダーバーグで、そこで今回は『さらばベルリン』の時にトーマス・ニューマンに、アルフレッド・ニューマンのようなサウンドを、というように、ウディ・アレン映画につけるような音楽を、とオファーするのではなく、大御所ハムリッシュ本人に依頼したのでありました。さて、思うに、結果、音楽も楽しい異色作が出来上がっているが、じゃあ、なぜ、今、御大を使わずに、現役コンポーザーはこの音を出せないのか!?という音を確かに、今回のハムリッシュは出している。なんか、今回のハムリッシュは60年代後半から70年代の代表を務めているかのようで、ハムリッシュなんだけれど、ニール・ヘフティでもありヘンリー・マンシーニの代役も努めているかのような気がする。でも、調べたらびっくりで、まだ、マエストロ・ハムリッシュ、65歳なんですね。って『泳ぐひと』は24歳で『幸せはパリで』は25歳ですか!!

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