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2012年6月24日 (日)

笑顔美女だらけの『ミッドナイト・イン・パリ』

『ミッドナイト・イン・パリ』鑑賞。警戒する「固有名詞オンパレード」な題材で、最も恐れるひとつ「引用される物事を知らずに果たして楽しめる物語か」というところが、やはり気になった。多くは、もちろん主人公のあこがれの投影だからだろう、固有名詞を明かすのみで終る有名人たちだが、その中でも女性2人(マリオン・コティヤールとキャシー・ベイツ)に関しての思い入れが強くなるのはご愛嬌。登場人物たちの予備知識ゼロだったとして際立つのはコティヤールのキュートさで、もうウディ・アレンは、コティヤールをチャーミングに映す映画として、後付け的に作り上げた物語じゃないかぐらいに思えてくる。コティヤールは、特に笑顔が武器の人だと思うので、いかに、この人の笑顔を捉えられる映画を撮るか、がいろんな映画作家の興味のひとつなんじゃないか、と思える。(この映画には出てこないがペネロペ・クルスもしかり)。女優には、同じ美人でも、シリアスに美しい人と、笑顔が武器の人がいると思う。そういえば、他の印象的な場面を残すのは学芸員のカーラ・ブルーニにしろ、街頭の骨董屋のレア・セイドゥーにしろ、女性ばかり。まあ、それがウディ・アレン映画なのでしょう。そして、ウディ・アレン映画で見せる役者の表情は、みな他の映画の時とは違いますね。(何度も、撮り直ししているらしいので、アットホームに楽しい表情が出てしまう、というのではなく、あくまで演出の上になり立っているものと思いますが)。余談。ガートルード・スタインといえばシネセゾン配給でシネ・ヴィヴァン六本木で公開された『月の出をまって』を思い出しました。今回、ガートルード・スタイン、と聴いて、キャストはチェックしてませんでしたが、そこでキャシー・ベイツが出てきて、やはりそのイメージか、と合点してしまいました。

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