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2012年7月17日 (火)

冷静な状況分析の『ぼくたちのムッシュ・ラザール』

『ぼくたちのムッシュ・ラザール』(於:シネスイッチ銀座) 当初、考えていたのは、後任の先生が、結果的にちょっとスーパーマン、的なものだったのですが、そうではなく。あくまで、アルジェリアとケベックの状況をある程度、イメージできないと難しい気がしたのですが、これは多分、字幕の配慮がかなり入念になされているのでしょう、日本人には難しい状況説明が、結構すんなり入ってくる。視点が、主要人物それぞれの立場にいずれもついているので、客観的な状況分析的進行。子供たちの人格をひとりひとりしっかり尊重して描く部分や、その親たちについても、彼らの立場を客観的に描写し、かなり冷静に「誰が悪者、ということではなく」この映画で描かれる問題の状況を淡々と描く。具体的な問題は、日本人には近しい問題ではないかもしれないが、「問題を冷静に分析する」姿勢、ここを見るべきなんだろう、とは思う。感心したのは、「初めはみんな感情的だった」というところもしっかり提示していること。メインタイトルへの移行カットと、ラストカットの潔さは、映画的にかっこいい。

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「ぼくたちのムッシュ・ラザール」★★★☆ フェラグ、ソフィー・ネリッセ、エミリアン・ネロン、 ダニエル・プルール、ブリジット・プパール出演 フィリップ・ファラルドー監督、 95分、2012年7月14日公開 2011,カナダ,アルバトロス・フィルム、ザジフィルムズ (原題/原作:MONSIEUR LAZHAR) 人気ブログランキングへ">>→  ★映画のブログ★どんなブログが人気なのか... [続きを読む]

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