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2012年7月17日 (火)

スタイリッシュすぎない『リンカーン弁護士』

『リンカーン弁護士』於丸の内ピカデリー1。久々に見る感覚の作品。いかにも、メインタイトル然としたスタイリッシュな導入、そして、感心したのは、主人公のスタイルを描写する軽妙な序盤から、本筋の物語に入ってもなお、この物語の持つ軽妙さは保つということだ。主人公は、とてつもない立場に立たされることになるのだが、精神的なタフさを表に出さない真のタフさがすごい(別に皮肉ではありません)。結果、上には上を行く感じの事件さばきを見せるのだが、すごいことをしているのを「俺にはちょろいものさ」感が出てすばらしい。本当は、彼が行っているのは、結構、悪徳弁護士的行為だが、それも憎めない感じは、演出および、マコノヒーというキャスティングの勝利なのだろう。また、マリサ・トメイも久々に見た感じ。この方、年齢重ねても、ちょっとアニメ声よりのキュートさがかわらずよいですね(少し前なら、マーシャ・メイソンの役どころでしょうか)。役者的には、決して旬のスターではないところを揃えているのですが、いわゆる芸達者揃いでの、まさしく大人のエンタテインメント。多分、中学生ぐらいで、この映画ぐらいを見れば、映画ファンとして育つんじゃないでしょうか、と思いました。音楽の使い方はベタでしたが、そこまでシャレなくてもよいでしょう。スタイリッシュすぎないところもよいですね。

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