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2012年10月14日 (日)

シャイなマッドマックス『キック・オーバー』

『キック・オーバー』於・川崎チネチッタ

あえて、混沌とさせたバックで展開するウエスタン、もしくはマッド・マックス、という構図。それも、画面自体は、真剣勝負のハード・アクションでありながら、言い訳的なモノローグで若干コメディを装う、という、いかにも、な構成。しかし、この構成こそが、娯楽アクションに忘れてはならないサービス心というか、「こういう風に見てくださいよ」という、まるでバラエティ番組のテロップのような役割をしていて、ある種プロ根性を見せ付ける、という感じでもある。また、今、このタイプのヒーローは、ジェイソン・ステイサムがすでにひとつ前の世代、ぐらいの位置だろうから、いやいやオレオレという感じの主張が楽しい。

そして、問題のシーン含め、エンタテイナー魂炸裂の一編。物語の見取り図がわかれば、後は、本当にわかりやすく進んでいくわけですが、こういうストレートな物語展開も、もちろん正解のうちの一つです。それぞれのシーンも、ひょっとしたら、タランティーノ的に粘液質的にためて進めることもできるでしょうが、そういう趣味ではないわけで。基本は、シリアスすぎないようにバランス考えてのマッドマックスでしょうから。

しかし、これ、原題の”HOW I SPENT MY SUMMER VACATION”は、楽しいが、ひねりすぎなタイトルですねぇ。ところで音楽はアントニオ・ピント。なるほどなワイルドな雰囲気出してます。

東京のメイン館は新宿バルト9。パンフは製作なし。

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