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2013年2月 9日 (土)

破滅というシチュエーションを遊ぶ『ブリーダー』

『ブリーダー』

於ユーロスペース

(トーキョー ノーザンライツ フェスティバル 2013)

 

これほどまでに、ひたすらに趣味性爆発な作品とは思っていず、不意打ち。まるで、ある程度、巨匠として認知されてから、趣味の小品をひとつ作ってみました、として存在する作品なら納得いくが、いきなり、これはなかなかの度胸。

もう、これは、破滅という状況を遊んでいる。レフンの『ドライヴ』に共通するバイオレンスに対するキメと、独特の恥ずかしいまでの少年っぽいロマンティックさ。それを今回は、80年代ポップス的(ニュー・ロマンティック?)音で彩る。

噴出す映画愛は、タランティーノと比較対照になるわけだけれども、レフンの映画愛は、やや不器用で、より王道で、タランティーノよりは明解だと思う。この作品でも、はしばしに現れる、度をすぎていることはわかってワルノリしていく加速度は、タランティーノの一揆吹き出しじゃなくて、ホースのいろんなところが少しずつ破けて、そこここから水が洩れている感じ。ダサさも、シャイさの裏返しだろうし。

あと、感じたのは、やはり、この監督、「ホラー以外のジャンルをホラーではお約束な手法で描く」のは、徹底すべきじゃないかな、と思いました。

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