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2013年3月10日 (日)

中庸的演技の説得力『夜の大捜査線』

『夜の大捜査線』於・早稲田松竹
主演のシドニー・ポワチエを中心に、人間の情や本音がぶつかりあうドラマであるはずなのに、感情をあまり外に出さずに淡々と進ませるまろやかさ。ハードボイルドとハートウォームとシリアスが交じり合い、それらを表現するに当たって、最終的に、みんながぶっきらぼうに絡み合う。この中庸的演技の、フィクションにおけるリアルさ、というのは、映画だけでなく、ポピュラー・ヴォーカルはもちろん、ロックにさえもいえることで、これは、映画や音楽が純粋に「商業娯楽」として理解されていたからこその割り切りから生まれたものなのか。それにしては、それはそれで、芸術性も持ちあわせているわけだけれども。
「一生懸命調べものをして執筆されるものよりも、実際にその場に行った者の何気ない文章の方が圧倒的に説得力が違う」、その事に通ずる感覚がそこにはあるように思えてならない。
クインシー・ジョーンズの音楽は、カントリーとジャズとソウルをごったまぜにするかのような、荒々しさと粋さを合わせる強烈なインパクト。

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