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2013年3月24日 (日)

後半のワイルドさが驚き『黄色い風土』

『黄色い風土』於・神保町シアター(松本清張と美しき女優たち)
  
『黄色い風土』は、巨編ともいえる長さの長編を90分にまとめるため、かなりめまぐるしく展開し、ともすれば、人物関係がわかりにくくなる。数々の殺人事件も、主人公が警察の人間ではない、ということもあり、初め以外は、すべて伝聞で済まされていくので、今、何人殺されているのか、ということもわかりにくくなったりする。初盤から、考えてみればすぐ狙われても不思議はない行動をしているのにひたすらミステリー部分のみで進ませ、終盤で急に東映らしくなる。ラストのあのシーン展開は、前半の上品さからは想像できない。こちらは、サスペンス映画劇伴の王道的スコア。
佐久間良子のキャラクターは、まるで、彼女の存在がなければ、ただ殺伐なミステリーになってしまうので、華を添えるために(まさに)登場しているそのものの美しさで、定期的に登場して、不思議な存在である。

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