« 焦燥と対する、あらゆる「甘いポップな記号的映像」『スプリング・ブレイカーズ』 | トップページ | 後半のワイルドさが驚き『黄色い風土』 »

2013年3月24日 (日)

男女のドロドロは清張発ではない『黒の奔流』

『黒の奔流』於・神保町シアター(松本清張と美しき女優たち)
  
『黒の奔流』は、一応、『種族同盟』が原作になっているが、大枠のアイデアが同じなだけで、それ以外は、映画のオリジナルといっていい。いかにも清張もの、と思えてしまう、男女愛欲、しかも悪女系というのは映画で作られた部分であり、かつ、そちらが主流になっていく。主役の山崎努は、もう、この人の個性のためにあるような役なので、原作に沿ったものではないことがわかると納得する。いきなりのポップな劇伴に、明解な編集と構成は、これぞ娯楽ミステリー映画で、つきぬけていて心地よい。映画的にするために改編され、そのメイン動機と思えるエロの部分の演出が、なかなかに昭和エロしていかがわしく面白い。
弁護士の助手兼元愛人役の谷口香が、いかにもで助演女優賞もの。

|

« 焦燥と対する、あらゆる「甘いポップな記号的映像」『スプリング・ブレイカーズ』 | トップページ | 後半のワイルドさが驚き『黄色い風土』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/92257/57020238

この記事へのトラックバック一覧です: 男女のドロドロは清張発ではない『黒の奔流』:

« 焦燥と対する、あらゆる「甘いポップな記号的映像」『スプリング・ブレイカーズ』 | トップページ | 後半のワイルドさが驚き『黄色い風土』 »