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2013年5月 5日 (日)

「恐怖」以外の「美学」を探している『死霊のはらわた』

『死霊のはらわた』於・ソニーピクチャーズ試写室(鑑賞日4月23日)
 
 もはや、すでに極めている作品のリメイクとなると、そこに尾ひれをつける、ということをするしかないのかな、と詳細な心理設定については思う。その登場人物の関係設定などの複雑さドラマ性から、ロケ・バニョスの、ピノ・ドナジオばりの美しいフレーズも創作しての堂々としたプロの作曲家の仕事然としたしっかりとしたオーケストラ・スコアが重なることとなり、アイデア勝負の小品には戻れないのだ、という寂しさはあったりする。
 「怖さ」については「痛みの共感」であり「ビジュアルとしての嫌悪感」であり「その執拗さ」でやはり構成されているので、新味はないと思う。味わうべきは、血であり雨でありシャワーの熱湯であり、の「液体」の落ちる様流れる様のある種の美しさであろうか。「恐怖を味わい中」ははっきりわかりつつ「それ以外のもの」を探し、神経を集中させるある演出の周辺にあるもの、の引き出しの多さ勝負なのだろうと思う。

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