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2013年6月23日 (日)

ジャンル越えプロットにど派手ビッグバンド・ジャズ『にせ刑事』

『にせ刑事』
於・シネマヴェーラ渋谷(特集 勝新太郎)

  勝新&山本薩夫らしからぬ人情コメディなのか、という導入から、あれよあれよと物語は転がっていくかのようである。次第に、10分前とはすっかりジャンルが変化している、かのように畳み掛けていくが、最終的には、いかにも山本薩夫なテイストに落ち着かせていく。
 ビッグバンド調で、派手に鳴らしまくって、機嫌をあおる音楽は、日暮雅信。『ガッツジュン』『シルバー仮面』『ウルトラマンタロウ』などの劇伴で知られ、映画は、本作以降、ヤクザもの中心に仕事を見せている。のちにジャズ関連の教則本なども出しておられる。そして、そんな氏ならではのシネジャズである。
 そしてエンディング。「これから始まるぞ」(本当に、その感じ。)という颯爽とした感じで男たちの顔をアップで押さえるが、それは勝新の顔ではない。これが、スター映画でありながらのニヒルさでここちよい。

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