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2013年7月 6日 (土)

まさにコーヒー&シガレット。『OH BOY』

『OH BOY』(於・ドイツ文化会館ホール/ドイツ映画特集)

 タイトルの意味がぴったりこない。解説からも、主人公が、コーヒーにありつけるまでの、約一日を追った物語、ということはわかるが、そのもうひとつ、相対するものとして示される、タバコの火が面白い。はじめに、意外な手段を使って、印象を残させるが、あんな、へんな方法でタバコに火をつけなければ、コーヒーにありつけたんじゃないか、なんて意味のない運命論も考える。
 主人公の前に現われる、さまざまな、アクの強い人々。基本的に、彼は聴き上手なため、ことなきを得て、次の場面にたどり着いているように見えて、優柔不断さが相手を怒らせてしまってもいる。だが、それをひきずることはない。
 基本的に、彼は深い人間関係からは逃げる。そのため、取り返しのつかないことにもなり、かつ、優しさは、何かを引き起こすことはない。
 モノクロだが、撮り方、作劇そのものは術に凝ることはしない。街はあまりにもカラフルであろうから、モノクロにすることで、風景を黙らせている。

 キーワード的に言えば、まさに『コーヒー&シガレット』なので、ジャームッシュを意識しないわけには行かない。

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