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2013年7月12日 (金)

航海の成功の別の側面が心に残る 『コン・ティキ』

『コン・ティキ』(試写にて鑑賞・アスミックエース試写室)
 
 史実に基づいているから、ということがあるからだろうけれど、意外にも、平坦である。それは、ドラマチックなドラマが常に起るわけではない的な姿勢を見たりもするし、ちょっと終盤で見せ場的な箇所はあるけれども、全体の中で、そこがメインというわけではない。
 サメや嵐の恐怖はあるはずなのだけれども、それも強調はされない。もう、大海原への冒険では、それはほぼお約束だといわんばかりだ。
 それよりも「予定通りに進まないことの恐怖」や、孤独といった内面の問題が表れる。複数の人間が乗り込んで入るが、それぞれはみな他人であるし、友人でもない。それぞれにただ孤独がある。
 主人公の孤独に、さらに強烈な一撃を浴びせる出来事が、航海の後に訪れる。そして、これが、結構、映画の中で重要な部分を担っている。
 壮大なドラマを限られた時間で見せるということもあるが、必要以上にライトに描いている気がした。航海を終えたカタルシスは、あまりない。その冷淡さは、仕組まれたものであるような気もするが。
 

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