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2013年9月 9日 (月)

ロシア版「霧の童話」というよりロマンス重視『スタフ王の野蛮な狩り』

『スタフ王の野蛮な狩り』於・シネマヴェーラ渋谷(鑑賞9月1日)

  コスプレ劇であるということを別にして、どこか遠くで行なわれているかのような物語との距離。すべてを様式美重視で行なっているがために、いびつなリズムがうまれるのだろう。
  この映画の、多くのファンタジーと一線を画すのが、前半の恐ろしい幻想談に謎解きが存在するということだ。解明されないまま、というか、現実とは異なる世界を持った物語の中で説明されていけば、それはまさしく『スリーピー・ホロウ』で、ティム・バートンの世界となるが、そうではなく、「怪奇大作戦」の「霧の童話」のロシア版とでもいいたい世界に落ち着く。
  そこにユニークな感情が生まれるのは、あまりにも悲しくスウィートなメロディの劇伴である。フランシス・レイを思わせるメロディのうねりが、ホラーというよりも、恋愛物語が実はメインであることを思い出せるとでもいうのだろうか。例えば、多くのホラーで使われるメロディの美しさとは、ちょっと違う、メロドラマ大作側のメロディなのである。

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