« 病院ではしゃぐ子たちに幸福と焦燥を共に見る『鉄くず拾いの物語』 | トップページ | 色と音の洪水。そして、幼い子供が鍵となる最酷なバイオレンス『オンリー・ゴッド』 »

2014年1月18日 (土)

あの時代の娯楽人間ドラマならではの、甘酸っぱく青い「映画的なあまりに映画的な」『・ふ・た・り・ぼ・っ・ち・』

『・ふ・た・り・ぼ・っ・ち・』於・神保町シアター

 この物語の特異なところは、期せずしてふたりだけになった、のではなく、お見合いをしているため、意図的に初めにきっかけを作っている、ということだ。また、互いにいがみ合っているのではなく、女性の方が一方的に、自分の置かれた現在を認めまい、としている、ということで、男側には、それがない。
 サスペンスではない丸山昇一ワールド炸裂で、吉川映画でも見られた、見ようによってはアウトな、かっこのつけすぎ方が、この映画では「あえて、かっこつけすぎて、似合っていないですよ」感をキャラクターとして出しているので、この自然さと不自然さの記号として使われて(お茶漬けとカフェオレのように)、この記号化によって、複雑な心理のやりとりを90分の娯楽映画に、詰め込みすぎ感なく伝えられる、というのは、まあ、この映画のリアルタイムとして同時期人間だから、勝手に感じることなんでしょう。夜の公園の遠近感使いとか、もう「きたきたきたー」という感じになったし。
 この時代ならではのエレポップ・フュージョン的な切なさのスコアが『ユー・ガッタ・チャンス』と重なるが、音楽担当者は違う。プロデューサー、そしてスタッフが似ると、世界観もおのずと似るか。そして、既聴感が、愛のテーマ的スコアにあり。公開当時に見ていたか? 毎日ホールの邦画名画鑑賞会で見ていたか?記憶がないが・・・
 ところで、今になってみるとキャストがすみまで豪華だが、当時すでにゲスト出演的なもののはずですよね?

|

« 病院ではしゃぐ子たちに幸福と焦燥を共に見る『鉄くず拾いの物語』 | トップページ | 色と音の洪水。そして、幼い子供が鍵となる最酷なバイオレンス『オンリー・ゴッド』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/92257/58968728

この記事へのトラックバック一覧です: あの時代の娯楽人間ドラマならではの、甘酸っぱく青い「映画的なあまりに映画的な」『・ふ・た・り・ぼ・っ・ち・』:

« 病院ではしゃぐ子たちに幸福と焦燥を共に見る『鉄くず拾いの物語』 | トップページ | 色と音の洪水。そして、幼い子供が鍵となる最酷なバイオレンス『オンリー・ゴッド』 »