« 繊細な実験を想起させる斬新な短編 『わたしたちがうたうとき』 | トップページ | ミニマルに描かれた青年の日常が表すもの 『Sweet Sickness』 »

2014年2月23日 (日)

『かくも長き不在』の親子版を出発点として 『MISSING』

『MISSING』於アップリンク

『かくも長き不在』の親子版か、と一瞬思う。もしくは、あの「謎の少年」は、子供を亡くした親たちに共通に見える、架空の少年なのか。奇しくも、主人公の女性は息子および、息子のふりをしてくれる少年を探して、同じ行動を反復し、不条理ホラースレスレのラインをたどり続ける。愛するものの不在との葛藤ということで『聞こえない、ふりをしただけ』とちょっと条件を比較してしまうが、こちらは、不在すぐではなく、数年たってからの親たちを描いている。この悲しむだけには終わらない悲劇を濃密に描くが、これが日常として数年間も続いている、ということなのである。ただ、悲しむ、というドラマではない切り口が、リアルな心情の一部を表しているかもしれない。

|

« 繊細な実験を想起させる斬新な短編 『わたしたちがうたうとき』 | トップページ | ミニマルに描かれた青年の日常が表すもの 『Sweet Sickness』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/92257/59181734

この記事へのトラックバック一覧です: 『かくも長き不在』の親子版を出発点として 『MISSING』:

« 繊細な実験を想起させる斬新な短編 『わたしたちがうたうとき』 | トップページ | ミニマルに描かれた青年の日常が表すもの 『Sweet Sickness』 »