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2014年2月23日 (日)

繊細な実験を想起させる斬新な短編 『わたしたちがうたうとき』

『わたしたちがうたうとき』於アップリンク

初めにふたりがうたうシーンで、このシーンだけで15分を語りきるのかと思ったら、そうではなくて、複数のシーンが存在する、通常の物語文法にのっとった。まるで、これから至福の物語が始まるフィルムの第一巻のみをみせられたかのような。ただし、この状況では、ふたりには悲劇も容易に想像できる。「歌は、歌う瞬間のみファンタジーの世界に生きることができる」という概念が、自然に彼女たちを歌わせるか。歌えば歌うほど、その歌声のみを切り取れば幸福のように見えても、本当は、歌わなくてもよい世界が訪れたほうがよいのか。「歌」の心にとっての効果をいろいろ実験する試みに発展させられるかもしれない。繊細な実験を想起させる短編である。

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