2009年8月28日 (金)

レッツらゴー

無印で、もうバリバリ、サイズがピッタリのCD/DVDラックを発見し、早速MUJIドットコムの会員になったりして、泥沼なのですが、それはさておき、やっと、近くの本屋に『あまんちゅ!』置いてました。一度、バリバリ新刊だった時に、次でいいや、と思っていたら、即効、姿を消して、しばらく、行く本屋どこにもなくて、ようやく、入っていた。『ARIA』の天野こずえの新しい作品です。タイトルからもわかる通り、そして、この作者だから、海女のことだな、とはわかっていたが、読んでいくと、海女(だけど)というよりもダイバーの女の子の話である。それも、女子高生ダイバー。主人公らしき女の子ふたりと、彼女らが通う高校の担任の女教師の計3人がどうも主軸のようで、『ARIA』の主軸4人(3娘+アリシア)と思しき構成に似た感じ。今回は、SFではないし、どうも現代だし、どうも日本だし、アニメ化するなら、やはりサトジュン・チームなのだろうが、音楽はショーロ・クラブより村松健さんだろう。が、ショーロ・クラブの沢田譲治さんも映画『群青』でそれっぽい題材を作曲していて傑作だったので、この線も捨てられない。

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2009年8月25日 (火)

駅から遠い

みなとみらいのシネコン、駅から遠い。さて、そこで、ようやく『サマーウォーズ』を鑑賞。いろいろな、疑問は残るが、それらは、この作品が達成したもろもろの事項に比較すれば、些細なことなのだろう。さて、なぜ「ズ」なんだろう。戦いはメインのものと、高校野球地区予選をあわせて「ズ」なのだろうか。こんなに電脳側のストーリーが多いとは思わなかった。確かに、全世代に見てほしい、という意図があるならば、電脳部分率が高いことはいわない方がいいのでしょう。なので、3世代で映画館にいけば、とりのこされる人もきっといるだろうけれども、それよりも、これが今どきの家族映画なのだ、ということである。2次元の世界での生き方を得意とする少年が、3次元、そして大勢で生きることの楽しさを知り、「大勢で生きること」は、2次元世界でも感じることとなる。電脳側の世界は、まるで真鍋博の世界が動いているかのようだ。真鍋世界で生きてみたい(万博世代は、そうだろうかな)人間にとってはたませない仮想世界。アバターでの戦い、ということで、見た目にも飽きさせない作りとなっている(が、ここが、とっつきにくい人を生み出すかもしれないところではあるから、ここは英断でしょう)。ものすごい地球規模のストーリーながら、長野の家を実はほとんど出ずに、みんなひきこもって展開している話というのだから、これまた気づくと痛快。このストーリーには、今までの「ストーリー」に突っ込みを入れていた側が、じゃあ、おまえだったらどういう物語にするんだ、的に練られている気がする。果たして、多くの映画(物語)制作者は、作りあがった作品について、「自分は、この映画を見たいか」という命題に、果たしてイエスといえるだろうか。

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2008年1月25日 (金)

許される非日常的日常

KEY/ビジュアルアーツ原作のアニメを見ていると、いずれも思うのです。そして、それは否定ではないのですが、このビジュアルアーツの世界での登場人物たちの思考プロセス、そして人間性(この世界の中での人間性)が、現実?の言動とはかなり離れた方向が、その世界ではナチュラル的に語られる。今は『CLANNAD』を見ているわけですが、その、人間性、日常性のデフォルメが多様される。いきなり、このアニメを見れば「なんだこれは?」ということにおそらくなりうる。これは、ファンと作り手の、ギャグに似た(そこにユーモアはないのですが)お約束が無数に存在しているのです。アニメは、多かれ少なかれ、この手法はよくありますが、SFなどではなく、『CLANNAD』のように日常を淡々とつづるストーリーの中にお約束がいっぱい、というのは、これはある意味、新しい流れなのかもしれません。

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2008年1月22日 (火)

景色のストーリー性

第3シーズンが始まっている『ARIA』ですが、もう、このアニメは、この物語のもつ特性に保守的になっていて、それはそれでいいと思いますが、その特性というのが、他のアニメやコミックでは、これほどまでに重要性を持たれたことのない、「景色」についての重要度。ARIAの万博性については、何回か触れている気がしますが、この物語が、このネオ・ヴェネツィアという模倣の箱庭的都市の中で語られなければ、全く意味を成さない。第3シーズンの特性は、この「景色」への愛情が、より深まって、人物よりも、とにかく背景の重要性が圧倒的になっている。以前から、様々なアニメに限らず、異世界を舞台にしたストーリーの番外編として、そのストーリーの舞台を美術館もしくは万博的にドラマ的にではなく紹介していくものがあっても面白いのじゃないか、と思っているのですが。

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2008年1月19日 (土)

まだら

今日、起こったことで特筆なことはないので、先日に書きました、充実のTVK土曜深夜アニメの、違う作品について。『true tears』。とにかく、色のつけ方に尽きるアニメ。田舎を舞台にしたシンプルなラブストーリー的な導入の2回は、様々な事柄の思わせぶりをちりばめて、これは常套手段ですが、このアニメはとにかく、シンプルな白を主体に、赤と青のほぼ原色を同カットに配置していたり、色も、現実とは離れたまだらな感じで表現されている。そこまで大胆ではないが、クレヨンで塗ったような絵で動画を作っている、ようなものが見受けられるのです。絵作りで最近話題になったのは『モノノ怪』ですが、あれは造形が昔の日本画っぽいのであって、色のつけ方は、やはりそこまでこだわるにも限界があるように思われます。『true tears』は、キャラデザであったり、全体的な線としての絵は、ごく普通であろうとしていると思われます。たまたま、このような色使いのアニメを見るのが初めてだっただけで、過去にも結構ある手法かもしれないが、これは、怒涛のように生産される諸アニメの中で、存在価値のある作品であろうとするひとつのこだわりがあるように思われました。そして、このシンプルな中のワザの色使いは、音楽をユーフォニアスの菊池氏が担当して、シンプルだけれどもメロディにこだわった音を出している、ということにも通ずるのであろうと思われます。

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2008年1月18日 (金)

それぞれが別のベクトル

『狼と香辛料』。珍しく、ライトノベルもので自身も愛読している作品のアニメ化なので、他の作品よりも、いろいろと考えるところはあります。2話見終えて、感じるのが、音楽と映像とヴォイス・キャストの、それぞれの違和感。映像は、もっとも(特に背景は)原作の世界に敬意を表しているところが多いと思いますが、キャラクター・デザインの原作よりもの幼さと、あまりにも多いサービスカットというところの違和感。オープニング/エンディングの、それぞれの曲としてのクオリティは高いと思うが、作品世界との違和感。ロッキーチャックによる、ビートルズを思わせるナンバーは、思い切った解釈、と取れなくもないですが。そして、最も幼いと思えるのが、声優のキャスティングというか、さわやかすぎる。ホロの老獪さが聴く事ができない。それぞれは決して悪い仕事ではないと思うのですが、ベクトルがそれぞれ違う気がする。3本を一度に楽しんでいると考えれば、それは得した気分ではあるのですが。

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2008年1月13日 (日)

最強の交渉人

TVKの土曜深夜アニメ群がいよいよ調子に乗って、夜の12時30分から4時30分まで、テレビショッピングひとつをはさんで7本立てという、すごいことになっている。この7本、結構、いずれも、あるポイントが特化して、存在価値のある作品ばかりで、かつ、ジャンルの似た作品はないため、楽しめるのですが、まず書きますのは、『破天荒遊戯』。これは、作風自体は、イケメンが登場しての、女子ファン狙いのものに見えるが、音楽をZIZZが担当していたり、オープニングがいとうかなこだったり、と必ずしも、普通?のイケメン・アニメではなく、もっと全方位的なものと思われます。主人公は女性(魔法使い)で、基本一話完結もののようで、探偵でもないが、ひとつの事件を解決するまでのストーリーで、この解決の方法が新しい。一見、誰かが死ぬ結末になるかと思わせて、誰も死人を出さない完結方法へ、かなり強引にもっていくのである。いわば、この女性の交渉術がものすごく長けているわけで(それなりの理屈を通している)、派手な魔法とかが華麗に炸裂するかと思いきや、そういうものを使わずに解決方法自体は地味なのだ。タイトルとは裏腹なストーリー展開が、逆に破天荒な作品である。

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2008年1月11日 (金)

喪失に関する物語

ようやく、いっぱいいっぱいのタネのひとつが本日終了したため、かなりホッとしている。いわゆるビールが旨い状態なんですが、そんなに体調絶好調ではないので、とりあえず、明日は平穏だな、というぐらい(ビールは飲みましたが)。

さて、久々のアニメ考。先ほど『CLANNAD』を見ましたが、・・・ゲームをしていないので、じっくりストーリーを知るのは、今回のTVアニメ版が初めてなのですが、これ、次々との特に「記憶の喪失に関わる物語」(記憶喪失をテーマにしているわけではない)になっている。KEY/ビジュアルアーツの物語は、どれも、”記憶を喪失すること”が重要な要素になっていると思われる。先日までの風子に関する記憶についてのエピソードは、ともすればホラーになりかねないプロットをユニークな解釈で見せるストーリーと感じ、おお、と思いましたが。それにしても、アニメでもやはり「喪失」に感動を任せているか。死や喪失は、(ストーリーとして)安易な逃げ道ではないか、とやはり思ってしまうので。

正月の2日だったろうか、NHKの深夜に再放送もので、『ウェイクアップ・コール』というドキュメントを放映していた。歴代のさまざまな宇宙飛行士たちの、朝の目覚ましのために、地球から贈られる「飛行士たちそれぞれの、思い出の歌や、家族からのプレゼントの歌」にまつわるエピソードをつづったもの。映像は、ほぼすべて、宇宙空間の映像なのに、そこに流れるのは「ロッキーのテーマ」だったり「ホテル・カリフォルニア」だったり「となりのトトロのさんぽ」「ホワット・ア・ワンダフル・ワールド」だったりする。そして、それらには、それぞれ意味がある。無機的な映像と、人間臭い音楽がマッチする。このドキュメントにも、喪失を前提としている部分もあるのだが、そのドラマが構成するのは、すべてではない。このドラマの感動を支えているのは、宇宙と地球という、圧倒的な距離である。距離と時間は密接な関係にあるから、圧倒的な距離というのは、一定の期間における”時間の喪失”(それは911に宇宙にいた飛行士の話で如実に物語られる)を意味する。やはり根底には、喪失があるのかもしれないが、さまざまなことを考えさせられた。こういった、感動をもっと覚えたいものだ。これが、感動でしょう(たまたま、今、下川みくに「それが、愛でしょう」聴いていただけです。名曲ですね)。

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2007年1月26日 (金)

逆行する4コママンガ

新房チームによる『ひだまりスケッチ』。原作は、ほのぼのギャグの4コマコミックですが、これのアニメ化が暴走しています。1話で冬を描いた後、いきなり、半年過去にさかのぼり、さらに回を追うごとにひと月逆行していく。Gメン75状態で、逆行していくドラマを見るものは、つまりは毎回「意味不明のサイン」を探すことになる。すなわち、それは、時間軸で言うと以前ねエピソードで言うと次で何気なく語られているはずの中に答えがあるはずだからだ。これはDVD対策か。今エピソードでは、雨漏りがキーワード的に存在するが、とすると、前回以前で雨漏りに関するエピソードはどのように存在したのだろうか、と思い巡らす。作画も、都度、デザイン的にも凝って、リアルを逸脱して極端にシンプルにした紙芝居的な状態で表現。いかにシンプルな題材をアートにするか。まさにそんな挑戦で、これは深夜アニメならではの暴走だ、と納得します。

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2007年1月12日 (金)

69歳とひだまりスケッチ

今年の目標は「洋画を観る」です。とにかく、洋画を観て、洋画復権のささやかな力添え(めっちゃささやかですけど)を行いたい。という感じで、がんばって洋画を観る、ということで、観ましたポール・バーホーベンの『ブラックブック』。69歳なんですね。一見、それなりの枯れた大人の題材か、と見せかけて・・・さすが老いても年齢関係なくパワフルだったゴールドスミスと同じ波長のこの監督、枯れてなかったです。どぎつい描写(しかも、これは、おそらくサービス・シーンとして登場するエグさ)と、エロさ。それも、「普通、娯楽映画でそこまでしないだろう」というカットが数箇所ある。観た人間は、強烈なシーンの何箇所について、話したくなるだろうし、そこが狙いだろう。尺としては長い(2時間半ぐらいある)が、そこここで、あきさせないバーホーベンらしさで見せるので、たっぷり大人の娯楽サスペンスを観た充足感がある。しかし、エロじじい健在ですね。いい意味で。もちろん、それをみんな期待しているわけで、期待に応えているわけで。ところで、この映画を現地語で見せる理由、それも実感。オランダ語、ドイツ語、ヘブライ語、英語(がおもに飛び交っていたと思う。)がそれぞれシーンによって使い分けられ、決して英語圏の映画のために、英語を話すはずのないおばちゃんが英語を話している、なんてことがない。言語のリアリティは、特に、今回のようなドラマだと重要な部分なので、これは不可欠なものであるでしょう。

 さて、昨日より開始の本クールの本命アニメ『ひだまりスケッチ』ですが、黒板ネタ、舞台劇っぽい、というか思いっきり簡略化されたカット、4コマものの原作らしいアイキャッチの数箇所導入など、王道新房組タッチで楽しめました。というか、もう、王道すぎて、自らのパロディのよう。びっくりしたのが、今回が1/11(オンエア日と暦を同じにしている)もの、なのに、次回はいきなり夏の話。このてのアニメは「夏」は定番ですからはずせないですけど、いきなり。まるで、ケーキのイチゴの部分をいきなり食べる感じ。エビフライ定食で、いきなりエビフライだけ先に食べてしまう感じ。それか、ハルヒ的順番、するのでしょうか。音楽は誰?と思ったら菊谷知樹氏。ランティス系の歌曲書きまくり編曲しまくりの方ですが、劇伴は珍しいですね。というか、このアニメ、ランティスとアニプレックスのコラボという珍しい作品なんですね。アニプレックスのこのテといえば『かみちゅ』とか『学園アリス』あたり以来か。

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